こころのいちばんやはらかいところ

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「ただいま」


「ただいま…」
きみに会えたらきっとこう言う
他に言葉がみつからない
他の言葉が浮かばない

だから……
「ただいま」って





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月を打つ


       ぬかるみ
踏み荒らされた泥濘の
靴跡の小さなたまり池
干渉の行進は何を知る人ぞ
幾つもの顔を現す月の姿に
あはれな猫は水面を打ちて
欠ける月はその身をよじる
     すべ
写るものが凡てか
心は小説の中には住まわず
解せぬことは頭上の出来事
         あた
天上の月に、至らず能わず



3

手紙


メールもいいけど手紙を書いたよ
絵文字も(笑)も無いけれど
手紙を書いたよ

誤字に気づいたけど知らん振りした
性格なんだとくすっと笑って?
手紙を書いたよ

伝えたいことたくさんあったから
手紙を書いたよ
まだ見ぬキミに想いを膨らませて
手紙を
  書いたよ


3

青い空


      から
こころの中を空にする
空にも似た青い空間に
おもいっきり両腕を広げ
瞑想のように自由を司り
にごりのないきれいな私画素
ときどきこうして解き放つ

未来に
鳩の使者を
足首には想いの欠片
深呼吸をするように
静かなる意志を吐く
タフな鼓動を
希望に

こころの中を網羅する
空にも似た青い瞬間に
凪を待つため瞳をとじて
超感覚知覚を研ぎ澄ます
ノイズの無いきれいな音を拾い
ときどきこうして交信する

未来と
希望に



4

~風の道~


日溜りの縁側に腰掛けて
庭の木々の話し声を聴いている
天空を走る風は
遠くの町での出来事に
葉を騒がせては悪戯に通り過ぎる

垣根を抜ける風は
洗いたての白いシャツに
「出かけよう」と誘いに来る

地を這う風は
うたた寝の猫に耳打ちをする
背伸びをしてひげを張って
歩き出した猫の後をついていくと
風の道があるのです




2

雪になれ


天気予報にはさほど期待もせず
ひとごとのように聞き流した


ユトリロがため息をついたような空
雨を待っていたわけじゃない
それは長い坂道で

計った訳じゃなく相変わらず傘はなく
ダウンコートは丸い音を生む
髪に眼鏡に素顔に

束の間の休息を願い出るように祈った
弛まずの一息を見せて欲しい
白い白い雪になれ、と

しんしん、と静かなる
純白の雪に、なれ!




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