こころのいちばんやはらかいところ

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重たい海


重たい海に浮かんでいる
いつもひとりじゃない
意識を失わない程度の沈黙がいいけれど
最近のわたしの周りったら騒がしい

流木にでもなった気分で
それは誰かがしがみついているから
血を分け与えた者だったり
分かち合おうとする者だったり

成るようになる、と言ったひとは
成ったことに文句をいい
成るようにする、と言ったひとは
成るためにわたしを食う


黙りこくりたい
動きたくない
見えなくなりたい
溶けてしまいたい
不必要になりたい
だけど死にたくない

わたしを浮かべる海は重たく
沈めたい夕陽があるのに


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黄昏


秋空
ふと
懐かしさにこころ襲われ

あたしは
追いかけていた
なにを
追いかけていたんだっけ
あたしは
探していた
なにを
探していたんだっけ

忘れた

あたしは
逃げていた
なにから
逃げていたんだっけ
あたしは
奪っていた
なにから
奪っていたんだっけ

忘れた

冬空
ふと
忙しさにこころ盗まれ

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オヤスミナサイの祈り


どこか旅にでたいな
なにかするため
なにもしないため
誰かにあうため
誰にもあわないため
ひとりになるため
ひとりにならないため
おしゃべりになるため
なにもしゃべらないため
自由になるため
不自由になるため
花をさがすため
枯れ枝を集めるため
夢をみるため
深い深い眠りのため

(ToDoの半分もできなかった)

このうえない疲れに
今日の残りをくれてやるため

(それで許してほしい)

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おんなごころ


わたしとあなたのすきまには
時の砂が詰まってる
わたしを抱きしめることはない
あなたのまえでは少女も
いつまでたってもおねえさん

干からびた手にぞっとして
あなたの正面から少し外れる
わたしが初恋らしきをしてた頃
あなたは洟垂れの泣き虫で
わたしはなにかに意地を張り
意味もなく空を見あげる


あなたとわたしのあいだにある
許されない場所

もう
おんなにはなれないな

それはそれで悲しいな

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