こころのいちばんやはらかいところ

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森の待ち人

地図にも載らない小さな森
空は小さく天窓のように
此処の夏は木洩れ日だけ
守りの苔に覆われた小道を踏み
老木に耳を当て命の水の声を聴く

鳥のうたを少しばかり覚え
風に応える木々の話が
ときおり読書の邪魔をする
午後には夕げのための薪を割り
長い夜を暖炉と月明かりで過ごす

口ずさむ歌も思い出し笑いも
森を生きるささやかな楽しみ
帰るとも分からない人を待ち
街の時計の針は回りが速すぎて
時の流れに少しだけ遅れて暮らす

湖面に写る月は沈黙に冴え
夜風を少しだけ許し揺らぐ
私の差し入れた指から生まれた
静寂を破る波紋の音が夜空を走る
さて、あなたは私を思い出すのかしら

あなたにとっての「ふと…」は
偶然などではないのです

あなたが私を忘れないのは
私があなたを忘れないから

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-2 Comments

ichii says...""
深呼吸すると深い森の香りがして
静脈を酸素が滑るように流れていくようで
私にはとてもほっとする詩です。
森の一軒家で隠居生活したい願望があるからかな。
2009.07.26 18:54 | URL | #41q05U9. [edit]
眞冬 says..."ichiiさんへ"
そんなichiiを想像すると、魔女の宅急便の
絵描きの女性が浮かんできました。
近くに森林公園があるのですが、夏でもひんやりとして
とても静かな時間を過ごせます。
其処に来る人はみんなそんな時間を求めてやってくるので
すれ違いざまでも、穏やかな挨拶があります。
蚊・・・だけは困りますけれど(苦笑)
ああ、それと蝉攻撃(笑)
眞冬は・・・住むのはむりかなぁ(苦笑)
ありがとうございます。
2009.07.26 19:04 | URL | #- [edit]

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