こころのいちばんやはらかいところ

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あめいろたまねぎ

追いつかなくて泣かされた
こんちくしょうが柔らかくなるまで
さっきの言葉が目にしみる
尖った気持ちがまるくなるまで
馴染んであまくなるといい
鍋を宥める あめいろたまねぎ

泣いたのは悔しいからじゃない
たまねぎが目に沁みたからだよ

なんでもないような団欒が
部屋の隅まで温もるように拡がって
言い過ぎてごめんな、と
何もなかったように鼻歌うたう
私はひたすら背を向けて
ほっと和む あめいろたまねぎ

泣いたのは嬉しいからじゃない
たまねぎが目に沁みたからだよ

しんみりと横たわる 
あめいろたまねぎ

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