こころのいちばんやはらかいところ

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六月の庭

柔らかい晴れの朝の光を
控えめに纏うレースのカーテン
昨日の雨で洗われた緑の葉先に
ちいさな笑顔がほころんでいる
風にゆれ
それはクスクスと笑う
いたずらな少女たちのよう

小手毬のような紫陽花は青紫
一雨ごとに深みをおびて凛と咲く
憂鬱な傘の言い訳を受け取るように
路肩に投げられる視線をねぎらう
雨にうたれ
それは足元を濡らす
働くひとを励ましているかのよう

虫を追う低空飛行のツバメ
ねずみ色の雲が私の庭を
明日は雨だと耳打ちするように覆う
だいじょうぶ洗濯はいまのうち
揺れる影
ぴん、と猫がヒゲを張って
水蒸気を帯びた風の道の便りを読む

六月の庭に陽が注ぐ
六月の庭に雨が降る
六月の庭に風が吹く

六月の庭に、便りが届く

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-2 Comments

ichii says...""
アパート住まいだからしがないプランターの庭しかないけれど、
いつか実の生る木を沢山植えて、
紫陽花も植えて白い花と色とりどりの季節の花も植えて、
猫が葉陰をぬって歩く庭、
雨が似合う庭がほしいなあなんて思います。
2009.06.14 06:13 | URL | #41q05U9. [edit]
nora says..."ichii"
おはようございます。
noraもマンション暮らしで、ベランダにプランターを置くのがやっとです。
2階なので下の家々の庭や丁度目の高さにある木々を拝借しています(苦笑)
でも、いつも目に浮かぶ風景は子どもの頃に過ごした家の庭です。
くちなし、沈丁花、紫陽花、木蓮、梅、無花果、桃、南天・・・きりが無いなぁ(笑)
その庭は、雨が降るとしゃべりだすんです。
2009.06.14 08:42 | URL | #efsCvMvQ [edit]

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