こころのいちばんやはらかいところ

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Africa

ずっとむかし きみを抱っこしていた
陽が昇れば今日が始まり
きみは疑いもおこさず乳を求めて
泣いては眠り腹を空かせ
お日さんに目を細めては紺碧を笑い
その手は何を握りしめていたの

地平線は この世の美しさを纏って
陽が沈めば今日が終わる
漆黒の夜のカーテンの房を下ろし
星の瞬きと月の満ち欠けに
きみのからだの中の海は穏やかで
ゆり篭を揺らす手は規則正しく

覚えているかな 覚えているかな

沈黙の 大気を震わせ唄ったんだ
きみが愚図って眠れぬ夜は
悪い夢に連れて行かれないように
きみの大地が寝鎮まるまで
衣を脱いだ白い月がまどろんで
泣きつかれた目じりに光の珠

聴こえてるかな 聴こえてるかな

わたしは今も ──
    唄っているんだ







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2 Comments

葉月 says...""
同じ母としてとても共感できる作品で
胸に沁みました。

きっとこうして母は永遠に子を思い、子の為ならたとえ声を失ってでも唄い続けるのでしょうね。

たとえ魂となって声が届かなくても・・・。

そういうものを授けて頂いたことへの感謝を忘れそうになっていた時に、
この詩に出会えてほんとうに良かったです。

2010.01.11 15:21 | URL | #- [edit]
眞冬 says..."葉月さんへ"
ありがとうございます。
実は「凪」以来の自分のなかの特別な作品です。
数日前から書き出しては手が止まるといった。
書き上げて掲載してからも、まだ育つと加筆・修正して
これに至りました。

「子」はいろんなことを教えてくれます。
よく親離れ、子離れといいますが、
「親子」は変わらずです^^
いつでも、どこにいても。

ありがとうございます。
2010.01.11 20:37 | URL | #- [edit]

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