こころのいちばんやはらかいところ

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水墨の道

今は原色の街もなんだか滲んで
うっかりするとあたしの水墨の道に
誰かが迷い込んできそうだから
生活音が眠る朝に結界を張る
出来れば雨は昨夜から降り止まず
低気圧で身体が重く
枕に耳を押し付けて
窓の外の音にため息をついて
愚図るような朝

あたしは誰も居ない坂の途中
犬の散歩も「休み組」もいてまばら
多分、雨コース 挨拶もそこそこ
ねずみ色の雲が近くまで降りて
黒いアスファルトに点滅する信号
とくに急ぐこともなく
雨の音が一粒単位
坂の上から見渡す町はまだ眠る
水墨のような絵

愚図るような朝に結界を張る
誰かが迷い込まないように
あたしの水墨の道に結界を張る

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