こころのいちばんやはらかいところ

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シーツ


なかなか寝つけなくて
ため息を洩らしては寝返りを打ち
よれよれになったシーツを邪に撫で
遠く騒がしい夜は
背中を向けて繋ぐ

残念な朝はやってきて
黄ばんだ鉛色の天幕は堪えることなく
じめじめするのは怠惰が棲みつく心で
皆勤賞のカラスは
始終、気兼ねなく

手元に置いた本も直ぐ閉じて
気のない時間がやけに長くて
一年前の自分をもってきては
重なることをひどく拒んだ

カレンダァを斜線にした雨は止み

夕べの文庫の耳折したところは
心当たりが再び開かないけれど
朝、一番でしたことといえば
布団を丸裸にして笑ってやった


糊を利かせた白いシーツが
バサッ バサッ と青い空に翻るのを
ただ 聞いていたかった

乱暴な風にしばしあずけて
バサッ バサッ と青い空に翻るのを 
ただ 眺めていたかった



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