こころのいちばんやはらかいところ

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路線電車


赤い電車の沿線に居場所を移し
かれこれ20年が経とうとして
変わることの無い姿が妙に嬉しかったり

本当のこというとね
昔は何となく嫌いだった
訳とかは訊かないで
本当に何となくだから

履歴書にキミの路線を書くたびに
長く居すぎたな、って思う
ため息をつくとそれを消すように
いつも赤い車両を揺らし
ガタゴトと笑いながら通り過ぎる

窓の眺めはいつも
汚れた町ばかりを映す
庶民の足となって
疲れた身体を運ぶ
誰かの隙間を走る赤い電車
乗るなら各駅停車が好きだよ
眺めるなら駅の近く

最近はガード下がお気に入りで
レールが唸ると下で待っている
ガランゴロンと腹のほうで
愚痴を言っているような気がして
なんだキミもか、と笑ってしまうんだ

抜けるような青い空に
白い雲が寝そべって
キミはお似合いのような顔をして
得意げに走り過ぎる
どんよりねずみ色の空に
斜めの雨が降る日も
キミはあたしの注意を引くように
得意げに走り過ぎる

傘を上げてキミを眺めて──

ちょっとだけ安心するんだ
長く居すぎたな、と笑う
変わることの無い姿が妙に嬉しかったり

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2 Comments

waravino says..."路面電車"
こちらには。ありません(笑

こういう詩のリズムというのか。
言葉の響きというか。
なんだか。切なくて好きだねぇ。

陽水の「少年時代」のような。
ああいう・・・・切なさ。







2010.06.17 21:50 | URL | #- [edit]
眞冬 says..."waravino さんへ。"
おはようございますwaravino さん^^。
コメントをありがとうございます。

紛らわしくてすいません(汗)
「路面」ではなく「路線」なんです^^;
浮かんでくるイメージが少し違ってきてしまうかもしれません。
ですが、どこを走っていてもいいのです。笑

気がつけば、いつも視界を過ぎる赤い電車。
暮らしというのはそんなところからも
訴えてくるものなのだなぁ、と思って。

あ、こちらにもありません。笑
幼少期の思い出のなかにありますが。

ありがとうございます^^。
2010.06.18 04:54 | URL | #- [edit]

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