こころのいちばんやはらかいところ

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悠久の河


原始の流れは滞ることなく
哀しみの色を湛えてゆったりと横たわり
朝焼けに浮かび上がる黒いうねりが
血を送り出す鼓動をひとつ打った
目覚めの肩を叩かれて
意志の無い日も生きる承諾をする

魂のひしめき合う悪天の日に
苦しみや悲しみや愛憎が荒れ狂う濁流で
削がれ洗われ無垢に近づいていくほど
生きる痛みはこころに沁みていく
それすらも抱きしめては
晴れた日を想いうかべて泣いている

磨きぬかれた鏡より鮮明で
ほころぶ笑顔を誘った青空と白い雲を写す
天上の出来事を手に掬ってみたのだ
さっきといまの大差はないけれど
指のすき間を零れていく
儚さに生きることは愚かなのか


原始の河は今日も流れる
いつからか いつまでか 
どこからか どこまでか
わたしは ぼくは 
あなたは きみは

夕日に映える紅いさざなみ
海原を目指す川面の揺り籠
煙突の煙りが垂直に昇った
鼓膜に宿る凪の音
そんなとき
そっと繋ぐ手が隣にあったら


           p.s. 悠久の河のなかにて
           小さき者、と哂ってくれるな

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2 Comments

マダム半世紀 says...""
大きな河を思い浮かべました。
大きな、大きな河。^^

おっ、私の好きな詩だと思っても、こんなコメントしか思いつかないんで、いつもコメントを書けない。^^;
2010.11.30 18:24 | URL | #- [edit]
ノラ says..."まだむ。"
地の果てブログにコメントをありがとう^^。
お休み中でも嬉しいですよ。

『これ、好き』で十分です。笑
ありがとうね^^。

のらっち♪より
2010.11.30 18:53 | URL | #- [edit]

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