こころのいちばんやはらかいところ

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"nora"


夜の大地に爪を立てた
両手で土を掘っていた

凍える星を見つめてた
確か吐息は生きていた
夢を抱きしめ墜落していた
永遠が瞬きのなかに沈んでいく
放心状態は長く還る道はすでになく
胸にぽっかり穴が開いたのではなく
空白のなかに私はいた

私を守るべきの記憶が
意外にも心と体を襲い
わなわなと震えているだけだった
彼女はそんな私に手を添えた
私達には共通の理由が必要だった
私は文字で"nora"と書いた
彼女と私は一つになった

言いそびれたことを思うと
彼女はそれを手帳に書いた
一緒に眺める風景と
泣き笑いから言葉を繋いだ
彼女の助言は素直に聞いた

サイレンは万里の向こうで鳴っていた
誰も私の耳元で教える人は居なかった
彼女は死に緩慢になり
私は生に鈍感になった

ときどき彼女は虚勢を張り
私は黙ることが多くなった
信頼は依存に寝返り
寂しさが満ちる場所が出来
二人がずれた事に気づいた

私は彼女から流れ出ていた
片隅が徐に語りだした
耳に手を添え音を拾うと
墓の前まで続いていた
線のブレる記憶だった
私に纏わる興味だった
迷わなかった
知りたかった
爪は黒い土に塗れた


暴かれるのを待っていた
同意を求める眼差しがあった
彼女の手は小さく動いて
微笑みながら振らずに下した

手向けられた花束は枯れていた

私は、
天を仰いで瞳を閉じた

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2 Comments

マダム半世紀 says..."多分だけど"
この詩なんだろうな。
長く暖めて、表現したかった、ちょっと前(?)の苦しかった頃のノラちゃんなんだろうな・・・と、思った。

・・・勝手に。^^;

2011.01.11 01:22 | URL | #- [edit]
ノラ says..."マダムへお返事。"
はい。
書き上げたのは去年の11月でした。
イカレテいますよね。
書くことをやめようと思ったきっかけになった詩です。
でも時間に抱かせて、やっと自分のなかで作品として
見られるようになりました。

続けてきて良かったと思います。

ありがとうございます^^
2011.01.11 16:55 | URL | #- [edit]

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