こころのいちばんやはらかいところ

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あの日あのとき


キツく絞った雑巾のような感情
手放す明日はゴミ箱を過ぎて
いつしか家具の隙間に消えた
そのとき直ぐに片付けないと
その後はわざとそうしない
気づかないフリは
自分に対する最大の思いやりだと
願うように思った

時は記憶喪失を装い
わたしもそれに倣う
忘れはしないが忘れた頃に
芯のある綿埃を見つけ
今日までの過去であること
意識からさほど遠くない
眠りのようなわたしの現実
頼りない時を払いのけて

あの日
あのとき

痞えたものを呑みこむように
咽にぐっと力がこもる

あの日
あのとき

爪跡がつくほど握り締めて
感覚のない日々を逃がした

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