こころのいちばんやはらかいところ

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失われた言語

かつて
言語があった

それは
放熱するときのエナジーに似た
または
深海のひと粒が転がる時のよう
まるで
魂の繊毛が揺らぐような言語だ

それは
音はなく色もなく形を成さず
それらは
潮の満ち引きのような意志と
月に寄り添う影のような品格

尚も君臨した いのちの存在
他の種が所有しない周波数で
沈殿のさまのように
語りかけるのだった

ありつつあるもの
失われつつあるもの
誰も聞いたことのない
誰も話したことのない
終ぞ
解読されることを
拒んだ

その先を
聞いてはならぬ

そういう正しさが存在した

その先は
言ってはならぬ

そういう正しさも存在した

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