こころのいちばんやはらかいところ

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うたはいつもそこにあった


わたしが風のこどもだったとき
うたはいつもそこにあった
制止の指を立てられることなく
ハミングのような軽やかさで

初めて孤独について考えたのは
見守る眼差しが盲目なのだと知った時
わたしは言いつけを守らなかったし
じぶんのなかの善悪は
指を吸うまえ記憶の海で学習した
柔らかい芽は深刻な傷さえ
遺伝子のように受け入れ
廻りのなかで事実だけが残った

うたはいつもそこにあった

悲しいときは声をあげて泣き
愛というものを確かめようとした
わたしは疑うことを知らなかったし
だけど怒りにそれはなく
彼らはそこに根付く自分自身を憎んだ
わたしは彼らから剥がれていく
そして彼らが訂正したとき
慌てて走ってくる愛に縋った

うたはいつもそこにあったさ

楽しいときも嬉しいときもうたった
だけどそんなときは
笑った誰かに全部あげてしまうので
見る見るうちに手ぶらになった

笑いながらバイバイしたのに
淋しそうに何度も振り向いた

うたはいつもそこにあったんだけど

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