こころのいちばんやはらかいところ

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縮図

そこにある古びた地球儀を回している
まだベルリンの壁が崩壊する前
北のうえのほうも未だソビエト連邦共和国
南極のほうから剥がれかかってる丸い地図

地球の回転と反対方向に回したら
時間はまき戻るのかな、なんて
むかし見た映画のことを少し思い出した
きっと最初から地球は終わりに向かっている

バレーボールくらいの地球は直ぐ明日
宇宙からみたらの僕たちの存在
誰も知ったことの無い呟きが誤解を生む
地球はもう汚れている手垢がつき黄ばんでる

このあいだ消滅した星は光年という単位で
消え去った今頃になって写るのか
はるか彼方で音も無く散った星のいま
欠片は圏外で不規則に浮遊しているだけで

きっと宇宙はため息とかで出来ていて
誰かが泣いても笑っても怒っても
その揺れを無防備に受け入れているんだ
だから風も無いのにふらふら漂うんだとおもう

回っているそれを無作為に手で止めて
みんな吹っ飛んじゃえばいい、と呟く
そんなこと言うんじゃないよ、と誰かが言った
規則正しいあいつは、やさぐれている僕に言う

これをゴミに出そうかと考えているうちに
奴のものだと思い出したんだっけ
「それでも地球はまわってる」と今さら言う
知ってるよ、だって僕の手は疲れてるんだもの

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